
結論:ご機嫌でいることは、あなたのためであり、家族全体を照らす力になるのです。
はじめに:妊娠・出産・子育て…そして「仕事」もこなす日々
こんにちは、miuです。育児休暇の後、仕事復帰をされたママたち、お仕事行ってみてどうですか?少し慣れましたか?
妊娠・出産を経て、生活が大きく変わったと思います。
産後の疲れた体で赤ちゃんのお世話が始まり、少しずつ育児に慣れてきた頃、職場復帰をし、家庭と仕事の両立がスタートした方も多いのではないでしょうか。
ただでさえ忙しい毎日に「仕事」が加わることで、タスクは何倍にも増えます。まだまだ夜中も育児をしなくてはならない環境の中、仕事復帰をされているのではないでしょうか。睡眠不足と、疲労が重なると、しだいに心にも体にも余裕がなくなっていきてしまいますよね。
今日は働くママたちへ、仕事復帰後の生活のヒントについてお話をさせていただきます。
看護・助産という責任ある仕事と、家庭でのケア
”仕事復帰”と言っても、私たちの仕事は、誰かの人生や健康を支える尊いものです。責任の重さや緊張感も大きく、精神的な疲労も避けられません。時に感謝されるどころか、時には理不尽な言葉や態度を受けて、心が折れそうになる日もあるでしょう。
働きながら頑張るママへの応援メッセージは過去の記事でも紹介しています。こちらも参考にしてみてくださいね。→寝顔に「ごめんね」働くママの心を軽くする言葉
そんな心身ともに疲れた状態で、仕事が終わり家に帰っても、そこから「ママ」としての役割が待っています。心も体も限界を感じながら、それでも子どもたちの世話をし、家族のために動き続けるママさん…本当に尊い姿です。

人を相手とする職業の私たちは、精神的にもきつい時がありますよね。大変ですが、疲れて帰って、子供の顔を見ると元気がもらえます。実は子供にもサポートしてもらっているんですよね。
仕事帰りからの“第二のシフト”が始まる毎日
仕事を終えて帰宅した瞬間から、あなたは“ママ”へとスイッチを切り替えます。
夕食の支度、子どものお風呂、寝かしつけ、明日の準備…目まぐるしい時間が続きます。
本当はニコニコ笑っていたいのに、疲れがたまるとイライラしてしまうこともありますよね。
子どもが言うことを聞かない、片付けたそばから散らかされる、夫が話を聞いてくれない…。
毎日のことなので、なんとなく終わりが見えない感じを持ったり、自分の感情をうまくコントロールできなくなり、子どもに強くあたってしまうこともありますね。みんなあることです。
その度に「本当はこんなふうに接したくなかったのに…」と自己嫌悪に陥ることもあるでしょう。私にもありました。
以下に、「仕事と育児の両立に悩む人の心の余裕がなくなる理由と、行動」について表にまとめました。
追い込まれる理由 | 起きやすい行動・状態 |
---|---|
時間とエネルギーの不足 | イライラ・感情の爆発(子どもや家族に八つ当たり) |
完璧を求めてしまう | 自己嫌悪・「ダメな母親」と思い込む |
助けを求めにくい社会の風潮 | 誰にも相談できず、ひとりで抱え込み、涙が出る |
感情の浮き沈み・孤独感 | 孤立・誰にも会いたくない・連絡も取りたくない |
評価されにくい育児や家事で報われないと感じる | 無理な頑張り・過活動(休まずにやり続けて体調を崩すことも) |
自分の時間や休息がない | 何もしたくない・気力がなくなる・抑うつ的になる |
頑張りすぎてしまう人が、自分を責めずに気づきを得られるようにまとめた表です。
当てはまることはありましたでしょうか?とにかくやることが多いママさんたちは、必死で日々を送っており、自分のやっているタスクを可視化する余裕はないと思います。しかし、心が疲弊してしまうことは避けたいですよね。いつもママが明るく、笑顔でいてくれることが家族の光となります。

子どもは自分の思うようには動いてくれません。自分の意識ではどうしようもないこともあります。しかし、「そのつもり」で動く、「子どもはうまく動いてくれない」という前提で準備することはできますよね。お子さんがうまく動けるよう、工夫したり、早めの準備を行なっておくだけでも、心の余裕は持ちやすくなります。
大変なのは、状況がそうさせているから
怒ってしまう、余裕がない。それは「あなたの心が弱いから」ではありません。タスクが多すぎて、あなたのキャパシティが限界になっているからです。”状況”がそうさせているのです。
私も、フルタイム勤務と2人の子育ての中で、どうしても余裕をなくし、夫に不満をぶつけたことがありました。その時期、夫は仕事で家を空けることが多く、夕方以降の子育てのゴールデンタイムを私ひとりで子どもたちの世話をしていたのですね。はじめは「なんとかやらなくては」と頑張っていたのですが、そんな日々が続くうちに少しずつ疲れてきてしまい、「このままではうまくいかないなあ。」と感じ始めました。
夫にも協力をお願いして、時間が許す限り家事や育児に協力してもらいました。
夫に状況を伝えること、少しでもやってもらえること、それだけで、心にふっと余裕が生まれたのを覚えています。

人間は自分より弱いものを大切にすると同時に、時に標的としてしまうことがあります。お子さんは、自分の最も大切なものである反面、自分より小さく、弱い存在です。大切なお子さんを守るためにも、自分の状況を理解して、自分を追い込まれないようにする必要があります。
家族みんなで、生活する!タスクも楽しむきっかけに
私もそれまで一人で頑張ろうと気を張っていましたが、誰かにヘルプを出すことも大切だと気づきました。誰かが一緒にいてくれるだけで、それだけで心の荷物が軽くなります。
「ちょっと手伝ってもらえる」それだけで、気持ちがグッと楽になります。「助けて」が言える環境づくり、「完璧じゃなくてもいい」と思える心の余白が必要ということが大切ということですね。
それからは私は、自分にできる工夫をして、無理をしすぎない生活にシフトチェンジしました。
そして家族みんなを巻き込みました!ついでに楽しんじゃおうと思ったのです。
私が家族に頼んで一緒にしてもらったことを紹介します。私の家族のやり方なので、参考になるかわかりませんが、何かヒントになるといいなと思います。
- 食事は休日に作り置き、ストック(たまには冷凍のものを買ってストックしてました。今の冷凍食品美味しいですよね!美味しいもの選ぶの楽しいですよね。みんなで楽しんで選びました。)
- 食洗機フル活用(私の同期の友人看護師たちは、みんな使いまくっています。結婚の条件は食洗機買ってくれることっていう友人もいました。(笑))
- 洗濯は夫と子どもたちに任せる(やってもらえればいいんです。少しくらいしわくちゃでも、タオルがくるくるまきでもお手伝いしてくれるだけで気持ちが楽になります。)
- お風呂掃除は子どもたちの仕事(少しくらい落ちてなくても、ちっちゃい手で大きなお風呂スリッパ履いて一生懸命あわあわゴシゴシ、仕上げはお母さんを少しして、もうよしとしちゃおう!と楽しんで。)
- 掃除は家族いっせい15分お手伝いタイム(よーいスタートで、パパは掃除機、長男ゴミ集め、次男トイレットペーパー、ティッシュの補充、ママはキッチン片付け!誰が一番に終わるかな?みんなで早くやっって遊ぶ時間作っちゃおう作戦!)
こんなふうに、“悪い手抜き”ではなく“良い加減”を探りながら、楽しみながら過ごしていきました。

私は子供達にも、「なぜ手伝って欲しいのか」、「ママやることがいっぱいで大変で助けて欲しい!」ということをそのまま子供達に伝えていました。すると”それなら仕方ない”、と状況を理解して手伝ってくれました。小さくても、「ママを助けたい!」と思ってくれるんですよね!子供達にもちゃんと気持ちを伝えることも大切だと感じました。
ママの笑顔が子どもに与える心理的効果
時間と心に余裕ができると、自然と家族との時間が温かいものに変わっていきました。
毎晩、トランプやすごろく、テレビゲームをして笑い合う。
ほんの少しの時間でも、子どもと一緒に楽しめる時間は本当にかけがえのないものです。
ママの笑顔が子どもに与える心理的効果についても参考にしてください。
効果の種類 | 内容 |
---|---|
安心感を与える | 子どもはママの笑顔を見ることで「大丈夫」「ここは安全」と感じ、心が安定します。これは愛着形成にも大きく関係します。 |
感情の発達を促す | ママの笑顔を見て、子どもは「笑う」ことを学びます。共感性や情緒の発達にもつながります。 |
ストレスの軽減 | 親のポジティブな表情は、子どものコルチゾール(ストレスホルモン)を下げる効果があるとされています。 |
社会性の育成 | 笑顔は「コミュニケーションの基本」。ママの笑顔は、子どもの**人との関わり方(非言語コミュニケーション)**を育みます。 |
幸福感を育む | 子どもはママの表情を「自分の存在価値」として受け取るため、ママの笑顔は自己肯定感の基礎になります。 |
ママの笑顔が子どもに与える5つの心理的効果
子どもは親の表情から多くを学び、安心感や社会性を育みます。ここでは、ママの笑顔がもたらす心理的な効果を具体的にまとめました。
- 参考:ボーネルンド公式|山口創教授インタビュー ※スキンシップや表情による心身の成長について紹介されています
私にとって、完璧な家事よりも大切なのは”笑顔の時間”でした。私が笑うと、夫も子供達も嬉しそうに笑ってくれました。やはり”ママが家族の太陽だな”と感じました。まずは自分が楽しまないと!と感じた瞬間でもありました。子どもと大笑いした夜のこと、くだらないことではしゃいだことは、とても大切な思い出です。
子どもはいつか自立する。だから今を大切に
子育ての時間は、あっという間に過ぎていきます。
「この子は私がいないと何もできない」と思っていた時期も、気づけば過ぎ去り、今では子どもたちは自分で身の回りのことができるようになりました。
今では夫も、子どもも、家のことを当たり前のようにやってくれます。
私は「これはきっと私の教育の成果だ」と、密かに誇りに思っています。
今子育て真っ只中のママは、そこまでのイメージはつかないですよね。現実は時間の余裕もなく目の前のことをこなす毎日を過ごしていると思います。今のあなたの頑張りは、子どもたちがしっかりみています。そして未来でちゃんと報われます。子供達にちゃんと伝わっていますよ。

子供って自分が思うよりもずっとよくみていて、大人よりも敏感に状況を感じとります。ママが頑張っていることもよくみていますよ!そして子供も頑張るママを誇りに思っています。すると自然とお手伝いしようと思ってくれます。それが習慣になると、とっても助かります!
太陽でいるための“自分時間”を、もっと大切に
ママが”太陽”でいられるために、まずは自分が笑顔でいられるためのケアをしましょう。
忙しい毎日の中でも、ほんの少しの時間でいいので、”自分のための時間”ができるとホッとしますよね。
でも時間って作らないとできないんですよね。なので”この時間は自分のための時間”と決めましょう。その時間はしっかりママタイムにしちゃいましょう!何かやることあってもその時間はやらないと決めないと、時間ってできないですよね。
その時間で自分の好きな音楽を聞いたり、あたたかい飲み物を飲んだり、深呼吸するだけでも違います。
そしてリフレッシュして、また頑張るママになれればいいのです。
「自分の心を整える」ことは、贅沢でもわがままでもなく、“家族の幸せの土台”です。

時間は誰でも平等なものです。限りある時間の中で、みんな日々過ごしています。自分より大切な人のために、自分に時間を使うこと。”自分が太陽になる”ということは、自分のメンテナンスをしっかりとしなくてはならないこと、家族のために必要な時間ということです。堂々と自分の時間作ってください!
家族の太陽、笑顔の日差しを振りまいて
あなたが笑っていると、家族が明るくなる。
だからこそ、まずはあなた自身を満たすこと。
ご機嫌でいることは、あなたのためであり、家族全体を照らす力になるのです。
自分を大事に、時に甘やかして、自分に優しくしましょう。

あなたが笑うと、家族は心配なことも、”やれる”と思えます。嫌なことも、”大丈夫かも”と思えます。そして家族に笑顔の日差しが届くと、みんな”笑顔”になります。”ママ”とはそういうものです。
まとめ

いかがでしたか?私の経験と考え方ですが、一つでも参考になりそうなことはあったでしょうか?
今日の記事のまとめです。
- 怒ってしまった日も、自己嫌悪に陥った日も、あなたは頑張っている
- 「手を抜くこと」は「諦め」ではなく「余裕を作る選択」
- 自分の笑顔が家族の太陽になることを忘れないで
働くママたち、この記事を読んでくれてありがとうございました。
大変な日々ですが、振り返ると実は一番幸せな時だったりもします。日々の時間を大切に、あなたらしく、素敵な笑顔でいてくださいね。
何しろあなたは”太陽”なのですから!少しでもあなたの心がふっと軽くなりますように。そして、あなたの笑顔が、また家族を明るく照らしますように。
いつも応援しています。

miu|助産師・2児の母・ブログ運営中
20年以上、病院で助産師として勤務。新人時代の不安や戸惑い、子育てと仕事の両立に悩みながらも、周りに支えられてここまできました。
このブログでは、助産師学生・看護学生、そして働くママたちが「今日もがんばったね」「ちゃんとやってるよ」と、自分を優しく認められるような言葉を届けています。
あなたがちょっとだけ元気になれる、そんな場所になりますように。