
課題の優先順位をつける力は、将来の力になる
🌸心の結論:あなたは、ちゃんと前に進めています。今の悩みも、必ずあなたの力になります。
看護学生、助産師学生さんへ。5月は「踏ん張りどころ」です
5月も半ばに入り、本格的な学習が進んでいますね。
科目によってはテストが始まったり、レポート提出が続いたり…次々と課題が出て、気持ちが追いつかないと感じている方も多いのではないでしょうか。
課題をやらなければいけないことは分かっていても、課題の量が多すぎて圧倒されてしまい、手がつかない。
「もう無理かも…」と感じて時間だけ過ぎてしまうこともあるかもしれません。
今日は、そんなあなたに向けて、課題と向き合うヒントと、学びの意味を伝えたいと思います。
私の実体験や、日々感じていることも含めてお伝えしていきます。
🗂まずは“課題整理”から始めよう
課題に向き合うとき、まず一番大切なのは「提出期限」を確認することです。
期限をうっかり忘れてしまったばかりに、大きな影響が出ることもあるのです。
これはとても重要なことです、ぜひ意識していきましょう。
実は私の同期も、提出日を1日間違えたことで留年してしまい、たった1科目のために1年を費やすことになったことがありました。期限は確認していたはずですが、やることの多さに管理できずに、勘違いしてしまったんですね。なんとか先生に理由を述べて、レポート提出をさせてもらえないか相談していましたが、それは学校側もどうしようもできないとの返答であったとのことです。
学校によっては、「期限厳守」が原則で、どんな理由でも再提出を認めてもらえない場合もあります。1年留年することは、時間もかかりますが、さらに1年いくことによる多額の学費もかかってきます。
とても大変なことですよね。
ですのでまずは、
- 全課題の提出期限をリスト化する
- できれば3日前までに終える目標を立てる
これだけで、心の余裕がぐっと変わります。ぜひ、重要なことを抜けないよう自己管理をしていきましょう。
🧭好きなところから始めよう。やる気は“入り口”が大事
まず期限や課題全体の整理整頓ができたら、次のステップです。
課題が多すぎて「何から手をつけたらいいの?」と迷ったときは、
👉 自分が興味のある課題、取り組みやすいものから始めてみましょう。
自分のやりやすいものから手をつけることで、スムーズに課題学習が進みます。学習効率がとても上がります。
逆に苦手なものから始めようとすると、悩んだり、時間がかかってしまい、結果やる気が出ず手が止まってしまうこともあります。
「できることから少しずつ」は、立派な戦略です。
🖊レポートは“全体の流れ”を意識してまとめてみよう
そしてレポートは概要、ポイントをしっかりと掴みましょう。
病気や症状について調べる課題では、あれもこれも調べたくなりますよね。詳しく調べると、どこまで調べたらいいのか、、、時間だけたってしまい、まだ一つ目の内容だった、、、なんてこともあります。
でもまずは、全体の概要と流れをしっかり掴むことが大切です。
例えば、病気に関するレポートなら:
- 病名と症状
- 検査・診断方法
- 治療法と目的
- 看護のポイント
このような「基本の型」を意識すると、まとまりのあるレポートになりますよ。
具体的な詳細は、その後に肉付けしながら学べるといいと思います。実習に行きながら、実際の現場に立ちながら身につけることも多くあると思います。まずは全体の概要からしっかりと骨組みを学びましょう。
✅課題が終わったら“できたこと”を数えよう
そして、課題への向き合い方です。
課題が山のようにあると、つい「まだこれしか終わってない」と落ち込んでしまいますよね。
そんな時には、ぜひ、できたことに目を向けてください。
できたことに目を向けることについての記事は過去にも紹介しています。こちらも参考にしてください。
✔ SOAP記録を書けた
✔ 1つレポートを提出できた
✔ 今日も頑張って机に向かった
それだけでしっかりとこなせた数を数えられます。
“進めた自分”を認めてあげることで、確実に知識と継続力は身につき、そして自己肯定感も育っていきます。自分で自分を認めることが、自分を褒めることにつながります。
🚥課題の優先順位をつける力は、将来の力になる
これは実際の業務を行うことで気づくことかもしれませんが、優先順位をつけることに慣れることはとても大切なことです。現場では優先順位をつけることの繰り返しが行われています。学生のうちは気づきにくいかもしれませんが、課題を優先順位でこなすことは、将来、現場で働く時に必ず活かされます。
💼現場のタスクも“優先順位”が命を守る
助産師として働く私たちは、毎日たくさんのタスクに追われています。
その中で最も大切にしているのは、「今、一番優先すべきことは何か?」という判断です。
細かな状況でのさまざまな業務がありますが、例えば、、、
- 生命に関わること → 最優先(手を止めても対応)
- 身体への影響が大きいこと(点滴の終了など) → 次に対応
- ご家族の案内や患者さんの質問 → 待ってもらうこともある
実際の現場ではもっともっとたくさんの状況があります。上記は一部の例ですがこの繰り返しが行われていると考えていただけるとイメージがつきやすいかもしれません。
こうした優先順位の感覚は、学生のうちから少しずつ養うことができます。
だから、今の「課題に優先順位をつけて進める」ことも、立派な“実践力の土台”なんです。
🌱全ての科目は“人間”に通じている
看護・助産の学習は科目が多くて大変ですよね。
「これは自分に関係あるのかな…?」と感じる内容もあるかもしれません。
「この授業意味あるの?」と思うことについての記事は過去にも紹介しています。こちらも参考にしてください。
→「この授業、意味あるの?」と思ったあなたへ。今の学びが“自分らしい未来”につながる理由
でも、学んでいるすべての科目は、人間を理解するための学びです。
新生児・小児・成人・高齢者…それぞれのライフステージに合わせて、私たちの支援は変わります。
どの内容も、どこかで必ずつながっているのです。
「この分野、ちょっと面白いな」
「ここは苦手だけど、あの分野とつながってるかも」
そんな“感じ方”を大切にしてください。
きっと学びが、あなたの中でひとつの線につながることを実感できる日が来ると思います。
そうすると腑に落ちて自分の知識として定着していきます。
🌟課題に向き合うためのコツとヒント5選【学生さん向け】
ここで、日々の課題や記録に押しつぶされそうなあなたに、実践的なヒントをお伝えします。
✅ 1. 「完璧に書こう」より「まず形にする」
最初から正解を出そうとすると手が止まってしまいます。まずは“書き出す”ことが大切。
アセスメントも、「こうかな?」でOK。見直すのは後ででいいんです。
ひとことアドバイス:
「完成度50%でもいいから、まず1行書く。書いているうちに整ってきます!」
✅ 2. 時間を区切って取り組む(ポモドーロ・タイマー方式)
「今日は2時間やろう」と思うより、「25分集中+5分休憩」のサイクルを4回やる、と考えると始めやすいです。
短く区切ると集中もしやすく、疲れにくいです。
おすすめ:
- タイマーをセット(スマホやキッチンタイマーでもOK)
- 25分間は“記録、レポート以外触らない”と決める
✅ 3. 「完了リスト」をつけて、できた自分を実感する
「やることリスト」は焦りの元になりがち。でも「終わったことリスト」は自信になります。
小さな一歩でも「✓できた!」と記録することで前向きになれます。
例:
- ✓ SOAP記録の主観だけ書けた
- ✓ レポートの構成だけ決めた
- ✓ 1ページだけ参考書読めた
✅ 4. 「時間がないときこそ“型”を使う」
アセスメントやSOAP記録など、書くフォーマットが決まっているものは“型”に当てはめるだけで、考える手間が減ります。
あらかじめ自分なりの「テンプレート」を作っておくと、時短になります。
ヒント:
- SOAP:S→O→A→Pの順でざっくり箇条書きで下書き
- レポート:はじめに→方法→考察→まとめの型でメモを並べる
✅ 5. 「毎日やらなくても、やった日は“すごい”」と褒める
今日は何もできなかった…そんな日もある。でも、ひとつでも書けた日はちゃんと褒めていいんです。
人と比べず、“昨日の自分より進んだらOK”という気持ちで◎
🌼まとめ:今のあなたは、ちゃんと未来につながっている
学生時代は、確かに大変です。
でも、今の私から見ると、本当に羨ましい時間です。
現場に出ると、学ぶ時間を取るのは難しくなります。
実際は学術集会に申し込んで、自分の休みを使い、最新の医療や考え方をアップデートをしていくといことを繰り返しています。しかし新しい学習はそのまま現場で活かせます。とっても有意義な時間です。
だからこそ、学生さんは今という「学びに集中できる時期」を、ぜひ大切にしてください。
課題をこなし、レポートを仕上げることは本当に大変なことですが、焦らなくて大丈夫です。
課題はひとつひとつ終わらせればいいのです。時間がかかることもあります。
それでもそのたびに、あなたは確実に成長しています。
💬あなたならできます。できたことを数えて、前へ進もう
最後に、miuからあなたへ。
今日も自ら机に向かったあなた、自己管理ができてほんとうに素晴らしいです。
思うように進まない日も、うまく書けない日も、それでも向き合った時間は、必ずあなたの力になります。1年後、振り返ってみて、よくやったなと満足できる自分をイメージしましょう。
一歩ずつで大丈夫。確実に進んでいます。応援しています!

miu|助産師・2児の母・ブログ運営中
20年以上、病院で助産師として勤務。新人時代の不安や戸惑い、子育てと仕事の両立に悩みながらも、周りに支えられてここまできました。
このブログでは、助産師学生・看護学生、そして働くママたちが「今日もがんばったね」「ちゃんとやってるよ」と、自分を優しく認められるような言葉を届けています。
あなたがちょっとだけ元気になれる、そんな場所になりますように。