
結論:目の前のタスクをひとつひとつこなそう。優先順位をつける力は将来の力になります。
はじめに
こんにちは!miuです。みなさん学習頑張ってますか?
5月も半ばに入り、本格的な学習が進んでいますね。
科目によってはテストが始まったり、レポート提出が続いたり…次々と課題が出て、気持ちが追いつかないと感じている方も多いのではないでしょうか。
課題をやらなければいけないことは分かっていても、課題の量が多すぎて圧倒されてしまい、手がつかない。「もう無理かも…」と感じて時間だけ過ぎてしまうこともあるかもしれません。
今日は、そんなあなたに向けて、課題と向き合うヒントと、学びの意味を伝えたいと思います。
私の実体験や、日々感じていることも含めてお伝えしていきます。
看護学生が重なる課題をこなすために必要なこと
では、具体的に、どのように課題をこなしていけば良いのでしょうか?
以下に、看護学生が重なる課題をこなすために必要なことを「課題への対応力」と「具体的に意識したいこと」に分けて表形式でまとめました。
課題への対応力 | 具体的に意識したいこと |
---|---|
優先順位をつける力 | 今やるべきことと後でよいことを分け、スケジュール管理に落とし込む(付箋・ToDo・カレンダー活用) |
完璧主義からの脱却 | 「100点を目指す」より「80点で十分」と考え、自分を追い込まない柔軟さを持つ |
小さな達成感を積み重ねる | 課題を細かく分けて、一歩ずつ取り組む。できたことに〇をつけて達成感を味わう |
仲間との協力・共有 | 実習やレポートの悩みを話す、情報交換するなど、ひとりで抱え込まず支え合う |
自分をケアする時間を確保する | 睡眠・食事・リラックスタイムを意識的に取る。「休むことも学びの一部」と捉える |
“できていること”に目を向ける習慣 | 「まだ」ではなく「ここまでできた」を見つけて、自分を肯定する視点を育てる |
実習・レポート・試験…多忙な中でも、心をすり減らさずに前に進むために必要な力と具体的な工夫をまとめました。
今日お伝えしたいことは、ここにまとめた表の通りで、ほぼまとまっています。自分で意識して行動していくしかないのですが、参考にしていただけたらと思います。以降の記事は、この内容を私の視点で、詳しく解説していただいています。最後まで読んで、ヒントになることがあると幸いです。

具体的な問題解決方法は、この表を参考にして、実際は自分のやり方を見つけていかなくてはいけません。自分の中で「決まりごと」や「パターン」を作って習慣化できると、うまくコントロールできるようになります。慣れるまではそれを意識していきましょう。
まずは“課題整理”から始めよう
では、課題に対しての考え方、内容を私の視点で解説していきます。
課題に向き合うとき、まず一番大切なのは「提出期限」を確認することです。
当たり前かもしれませんが、とても重要です。期限をうっかり忘れてしまったばかりに、大きな影響が出ることもあります。
実は私の同期も、提出日を1日間違えたことで留年してしまい、たった1科目のために1年を費やすことになったことがありました。期限は確認していたはずですが、やることの多さに管理できずに、勘違いしてしまったんですね。なんとか先生に理由を述べて、レポート提出をさせてもらえないか相談していましたが、それは学校側もどうしようもできないとの返答であったとのことです。
学校によっては、「期限厳守」が原則で、どんな理由でも再提出を認めてもらえない場合もあります。1年留年することは、時間もかかりますが、さらに1年いくことによる多額の学費もかかってきます。
とても大変なことですよね。ですのでまずは、
- 全課題の提出期限をリスト化する(目に見える形でまとめましょう)
- できれば3日前までに終える目標を立てる(早めの対応で心に余裕を持てるように)
これだけで、心の余裕がぐっと変わります。ぜひ、重要なことを抜けないよう自己管理をしていきましょう。

高校時代までのように、学校の先生が手取り足取り、指導や、提出期限の注意喚起を行ってくれるわけではありません。自分でしっかり管理して、期限は必ず守れるよう工夫しましょう。携帯のカレンダー機能を使用して設定しておくこともいいかもしれません。
好きなところから始めよう。やる気は“入り口”が大事
期限や課題全体の整理整頓ができたら、次のステップです。
課題が多すぎて「何から手をつけたらいいの?」と迷ったときは、
期限と課題量を加味しながら、自分が興味のある課題、取り組みやすいものから始めてみましょう。
自分のやりやすいものから手をつけることで、スムーズに課題学習が進みます。学習効率がとても上がります。
逆に苦手なものから始めようとすると、悩んだり、時間がかかってしまい、結果やる気が出ず手が止まってしまうこともあります。
「できることから少しずつ」は、立派な戦略です。

好きなこと、興味があることから勧めて、一つでも終わったと感じることができるだけでも気持ちも楽になります。まずはできた!終わった!の感覚を身につけましょう。
レポートは“全体の流れ”を意識してまとめてみよう
そしてレポートは概要、ポイントをしっかりと掴みましょう。
病気や症状について調べる課題では、あれもこれも調べたくなりますよね。詳しく調べると、どこまで調べたらいいのか…時間だけたってしまい、まだ一つ目の内容だった…なんてこともあります。
でもまずは、全体の概要と流れをしっかり掴むことが大切です。
例えば、病気に関するレポートなら:
- 病名と症状
- 検査・診断方法
- 治療法と目的
- 看護のポイント
このような「基本の型」を意識すると、まとまりのあるレポートになりますよ。この型に沿って学習していくと抜け漏れもなく、全体を学ぶことができますね!今はたくさんの資料がネット上にも上がっています。自分がいいと思った型を探して、まとめると次第に自分の型が出来上がってきます。
具体的な詳細は、その後に肉付けしながら学べるといいと思います。実習に行きながら、実際の現場に立ちながら身につけることも多くあると思います。まずは全体の概要からしっかりと骨組みを学びましょう。

看護の学習方法は、さまざまで多様にあります。書くことで覚える人、繰り返すことで理解する人。自分はどのタイプなのか、自分に合った方法で知識をつけていきましょう!
課題が終わったら“できたこと”を数えよう
そして、課題への向き合い方です。
課題が山のようにあると、つい「まだこれしか終わってない」と落ち込んでしまいますよね。
そんな時には、ぜひ、できたことに目を向けてください。
できたことに目を向けることについての記事は過去にも紹介しています。こちらも参考にしてください。
✔ SOAP記録を書けた
✔ 1つレポートを提出できた
✔ 今日も頑張って机に向かった
それだけでしっかりとこなせた数を数えられます。
“進めた自分”を認めてあげることで、確実に知識と継続力は身につき、そして自己肯定感も育っていきます。自分を認めることが、自分を褒めることにつながります。
課題の優先順位をつける力は、将来の力になる
現場では患者さんの看護の業務をすることに、優先順位をつけることを日々行っています。病状の状態、点滴のコントロールの重要性、患者さんの希望や要望など、さまざまなことを考慮して優先順位を調整します。そして突発的な状態もこなすため、随時、優先順位をつけることの繰り返しを行っていきます。
学生のうちはまず、その練習をしていきましょう。課題を優先順位をつけてこなすことは、将来、現場で働く時に必ず活かされます。座学の勉強、課題に取り組むことが直接現場での業務につながることはイメージできないかもしれませんが、ぜひ、その意識も持って行動してくださいね!

優先順位の付け方は学校でも勉強すると思いますが、状況で随時変更して対応することは現場での経験をしないと学べないと思います。まずは、優先順位をつけるクセをつけて、意識を持って臨むことが大事です。
現場のタスクも“優先順位”が命を守る
では実際の現場の状況を少しご紹介します。
看護師、助産師として働く私たちは、毎日たくさんのタスクに追われています。その中で最も大切にしているのは、「今、一番優先すべきことは何か?」という判断です。
細かな状況でのさまざまな業務がありますが、例えば…
- 生命に関わること → 最優先(手を止めても対応)
- 身体への影響が大きいこと(点滴の終了など) → 命には変わらないが、身体への影響はある
- ご家族の案内や患者さんの質問 → 待ってもらうこともある、身体への影響はない
実際の現場ではもっともっとたくさんの状況があります。上記は一部の例ですがこの繰り返しが行われていると考えていただけるとイメージがつきやすいかもしれません。
こうした優先順位の感覚は、学生のうちから少しずつ養うことができます。
だから、今の「課題に優先順位をつけて進める」ことも、立派な“実践力の土台”なんです。

目まぐるしく変わる状況に合わせて、対応していく力を育てることはこの職業ではとても重要です。未来に続く考え方ということを意識して、判断をする練習をしましょう。
全ての学習科目は“人間”に通じている
看護・助産の学習は科目が多くて大変ですよね。「これは自分に関係あるのかな…?」と感じる内容もあるかもしれません。「この授業意味あるの?」と思うことについての記事は過去にも紹介しています。こちらも参考にしてください。→意味がない授業に意味はある?|学びの本当の価値とは
でも、学んでいるすべての科目は、人間を理解するための学びです。新生児・小児・成人・高齢者…それぞれのライフステージに合わせて、私たちの支援は変わります。
そしてどの内容も、どこかで必ずつながっているのです。レポートや課題をこなす時にも意識して考えられると知識として定着していきます。
「この分野、ちょっと面白いな」「ここは苦手だけど、あの分野とつながってるかも」そんな“感じ方”を大切にしてください。きっと学びが、あなたの中でひとつの線につながることを実感できる日が来ると思います。
課題に向き合うためのコツとヒント3選
ここで、日々の課題や記録をこなそうとしている看護学生さんに、実践的なヒントをお伝えします。
1. 「完璧に書こう」より「まず形にする」
最初から正解を出そうとすると手が止まってしまいます。まずは“書き出す”ことが大切。
アセスメントも、「こうかな?」でOK。見直すのは後ででいいのです。

ひとことアドバイス:
どんな課題も完成度50%でもいいから、まず1行書いてみましょう。特にアセスメントは慣れないと観察項目を言語化することができず、手が止まりがちです。とりあえず思いつくまま書いてみましょう!書いているうちに内容が整理され、考えも整ってきます!
2. 時間を区切って取り組む(ポモドーロ・タイマー方式)
学習は「今日は2時間やろう」と思うより、「25分集中+5分休憩」のサイクルを4回やる、と考えると始めやすいです。
短く区切ると集中もしやすく、疲れにくいです。

おすすめ:ポモドーロタイマーってみなさん知ってますか?細かく時間を設定することで、集中と休憩の息抜きができ、疲れにくいです。この記事を書いている私も今まさに使っています。
- タイマーをセット(スマホやキッチンタイマーでもOK、youtubeでもあります)
- 25分間は“記録、レポート以外触らない”と決める
3. 「完了リスト」をつけて、できた自分を実感する
「やることリスト」は焦りの元になりがち。でも「終わったことリスト」は自信になります。
小さな一歩でも「✓できた!」と記録することで前向きになれます。

ひとことアドバイス:できたことを数えましょう!自分がやってきたことが目に見えて、継続力にもつながります。”自分頑張った!”とやってきたことが可視化されてモチベーションにもつながります。
- ✓ SOAP記録の主観だけ書けた
- ✓ レポートの構成だけ決めた
- ✓ 1ページだけ参考書読めた
まとめ:今のあなたは、ちゃんと未来につながっている

学生のみなさん、今日の記事はいかがだったでしょうか。まとめです。
- まずは“課題整理”から始めよう
- 自分の興味のある課題、取り組みやすいものから始めよう。
- レポートは“全体の流れ”を意識してまとめてみよう
- 課題が終わったら“できたこと”を数えよう
- 課題の優先順位をつける力は、将来の力になる
- 課題に向き合うためのコツとヒント3選
学生時代は、学習量がたくさんあり確かに大変です。でも、今の私から見ると、本当に羨ましい時間です。現場に出ると、学ぶ時間を取るのは難しくなります。実際は学術集会に申し込んで、自分の休みを使い、最新の医療や考え方をアップデートをしていくといことを繰り返しています。新しい学習はそのまま現場で活かせます。とっても有意義な時間です。
だからこそ、学生さんは今という「学びに集中できる時期」を、ぜひ大切にしてください。
課題をこなし、レポートを仕上げることは本当に大変なことですが、焦らなくて大丈夫です。
課題はひとつひとつ終わらせればいいのです。時間がかかることもあります。
それでもそのたびに、あなたは確実に成長しています。1年後、振り返ってみて、よくやったなと満足できる自分をイメージしましょう。
一歩ずつで大丈夫。確実に進んでいます。応援しています!

miu|助産師・2児の母・ブログ運営中
20年以上、病院で助産師として勤務。新人時代の不安や戸惑い、子育てと仕事の両立に悩みながらも、周りに支えられてここまできました。
このブログでは、助産師学生・看護学生、そして働くママたちが「今日もがんばったね」「ちゃんとやってるよ」と、自分を優しく認められるような言葉を届けています。
あなたがちょっとだけ元気になれる、そんな場所になりますように。