看護学生、助産師学生向け|国家試験の勉強はいつから始める?

看護学生・助産師学生へ向けた国家試験対策アイキャッチ画像。“今からできる国家試験対策”のメッセージ入り
“先に知る”ことが、実習でも力になる。早めの一歩が、未来のあなたを支える大きな力に」と書かれたメッセージ画像。国家試験対策を始める時期に悩む看護学生・助産師学生に向けて、早期の行動を励ます内容。明るい黄色ベースのデザイン。

結論: 早めの一歩が、未来のあなたを支える大きな力になります。

国家試験対策は今から!看護学生・助産師学生におすすめの勉強法

こんにちは、miuです。

学生の皆さんは新しい学年になり、最初は慣れなかった授業もすこしずつ自分のペースができてきた頃ではないでしょうか?本格的な学習にはいっていますよね。課題やレポート提出もあり、毎日それに追われているのではないでしょうか?


それなのに、え?もう国家試験の勉強?と思った方も多いのではないでしょうか?

学生さん
学生さん

さすがに早くないですか?まだ授業もこれからだし、習っていないところいっぱいあるし。毎日の課題にいっぱいいっぱいです。

こんな声が多く聞こえてきますね!

今日は、そんな学生さんに向けて「国家試験に向けての心構えと勉強法」についてをお伝えしたいと思います。一つ言えることは、この記事、とっても重要なことお伝えしています!

国試の話が早いと感じる看護学生へ

4月、まだ授業が始まったばかりの時期。国家試験なんてまだ先のこと…と感じている方も多いはずです。むしろそれが普通です。

そして授業が始まり、慣れない専門分野の学習が始まり、こなすことが精一杯な毎日ですよね。
でも、もう6月頃には新しい国家試験の過去問題集や問題集が発売される時期なのです。

前年度の内容を分析して、だいたい毎年この頃に発売していきます。販売し始めても、それも知らない方がほとんどだと思います。知っていてもまだまだ先と、国家試験用のテキストは購入せずに勉強をしていく学生さんも多いと思います。

ですが5月の今、もう、少しだけでも国家試験を意識しておくと、後々の自分がすごく助かります。早めの勉強があなたを救う、これを実感することとなるでしょう。

忙しくなる“あの時期”を見越して準備を

ではなぜ、こんなに早い時期に国家試験を意識していくのでしょうか。

昨年の国家試験の日程です。

  • 第114回 看護師国家試験:2025年2月16日(日)
  • 第108回 助産師国家試験:2025年2月13日(木)
  • 第111回 保健師国家試験:2025年2月14日(金)

大体毎年2月の2週目、3週目頃に日程が組まれています。2026年の日程はまだ出ておらず、正式な日程は、厚生労働省から2025年8月頃に発表される予定だそうです。チェックしてみてくださいね。

国家試験の日程や詳細は、厚生労働省のホームページに掲載されています。
看護師・助産師・保健師 国家試験について(厚生労働省)

2月のこの時期は、やっと実習が終わったと思ったら、今度は卒業論文が最後の追い込み課題となることが多いと思います。

そうです。国家試験の過去問に本格的に取り組む頃は、卒業論文も本格化して忙しくなっている時期です。
その時になって、追い込まれて、「早めに勉強しておけばよかった…」と焦り、後悔する学生さんも少なくありません。せっかく実習も乗り越えて、この時期まで来て…。できるだけ国家試験に1回で合格したいですよね。

私もとにかく国家試験は1回で合格したい!と思っていました。しかし、看護師の国家試験の学習は、実習が終わって、卒論と時期が重なり学習も並行して行なって…やはり追い込まれてやった記憶があります。私は助産師学校の受験勉強もあり、やることも多くありました。1日のほとんどを勉強時間にあてていたと思います。そしてなんとか看護師の国家試験も合格し、ほっとしたことを覚えています。

そして無事に助産師学校へ入学して、思ったのです…。

”とにかく早くやれば、もっと余裕ができる!早くやらなくては!”と。

助産師学校は、看護学校を卒業してさらに1年間、助産の勉強を行います。要するに、1年後にはまた、この追い込まれる状況がやってくる!と気づいてしまいました。私は要領よく勉強をこなすタイプではなかったので、とにかく人より早めにスタートして、余裕を持って進めることを意識し始めました。

もちろん学習効率よく、学ぶことができる人にはなんて事のない話なのかもしれませんが、私は性格的にも心配性で、急な対応や時間がないことに弱いんですよね。看護師の国家試験の時のような追い込まれ方はもうしたくないと思い、助産師国家試験の学習はとにかく早く始めました。

miu
miu

看護師国家試験の学習は範囲も広く、自分の好きな科目や、苦手な科目あっても全て試験で出ますよね。私、小児・母性は大好きでしたが、老年期の内容が苦手でしたね。でも必要な知識で、なんとか覚えて…。看護師の国家試験で経験した分、助産師の国家試験はとても余裕を持って臨めました。”好きな分野だった”ってこともあるかもしれないですね。

6月にやっていた私の実際の勉強法

そんな心配性で余裕を持ちたかった私の学習法を紹介します。学習のやり方は人それぞれなので、自分にあっているのか、そうでないのかは、皆さんで判断してくださいね。

  • 発売とほぼ同時に分厚めの国家試験の過去問題集を 1 冊だけ購入
  • 解説が詳しいものを選ぶのがポイント
  • 最初は「できなくて当たり前」と思って、とにかく前へ!

当然ながら、6月の時点では国家試験の問題を見ても、さっぱりわかりません。知らない言葉ばかりでした。でもそれでいいと思っていました。とにかくやってみました。

問題を解きながら、「この病名聞いたことない…」「この状態って何?」と疑問が出てきたら、すぐに調べます。調べると解説にもまたわからな言葉が出てきます。一つの問題から、知るべき内容がいくつも出てきます。そして、調べた内容を、解説欄にどんどん書き込んでいきました。(問題部分に書き込みすると、何周もする学習がやりづらくなるので、解説の部分にとにかく書き込みました。)

それを続けるとひとつ、またひとつと理解し、新たな知識が入ってきます。記入することで、学習が目に見えて、実績が残り、やったことに自信が持てる。(私には”勉強をやった”という安心感につながりました。)こうして、自分だけの参考書が徐々に出来上がっていくのです。決して綺麗にまとめなくてもいいです。でも納得できるような書き方をしました。(私は次々に書き足していったので、矢印などぐちゃぐちゃでした。)

miu
miu

問題集はいくつかの出版社さんによって販売されています。どの出版社さんのものもとてもわかりやすいものです。購入するときは、自分に合った解説をしているか、使い勝手はどうかよくみて、自分のあったものを1冊購入しましょう。自分の知識を定着するためには、幾つもの問題集を解くより、同じ問題集を繰り返すことをお勧めします。

覚えられない?大丈夫。何周もするうちに変わっていきます

過去問は手に取るとわかりますが、とても分厚く感じると思います。

「こんな量できる気がしない…」と途方に暮れるように感じますが、気後れしなくて大丈夫です。

1回目は間違いだらけでOK。だって伸びしろたっぷりだもん!
2回目は「これ、見たことあるかも…」見たことあることはすでに経験値たまっている!すごい!
3回目になると「…なんとなく覚えてる!」に変わっていきます。

しばらくして忘れた頃にまた解き直すことで、記憶が知識として定着していきます。
授業の中でも「あっ、この前見たやつだ」と繋がる瞬間が増えていきますよ。そして問題集・過去問のとにかく繰り返します。私は要領が良い方ではないので、5周以上は行いました。

miu<br>
miu

懐かしいですね、もうとにかくやりました。でも私は助産の学習が好きだったんですよね。要領は良くない方ですが、わからないことを知ることが楽しいと感じてもいました。苦痛ではなかったのですよね。

“先に知る”ことが、実習でも力になる

わからないながらに学習することは、”国家試験に向かうだけの知識”だけではありません。

国家試験の問題や過去問は、重要部分を問題にしている場合が大半です。 これは、そのまま実習や現場で要点となる知識でもあります。実習でもとても役立つ知識となり、根拠を持って実践できる内容となります。過去問で先に見ていた知識が、実習で「ああ、そういうことだったのか!」と腴に落ちていく。実習での体験が知識と経験によって忘れない自分の知識となっていきます。
そういう経験をたくさん重ねることで、しっかりとした自分の知識となり、国家試験本番も焦らず落ち着いて本番に向かう準備ができるようになります。

miu
miu

国家試験の問題集は、実習をして気づく学びが、すでに問題となっており、答えを持って実習へ臨めたと感じました。実際の現場で学びの答え合わせをしているような感覚です。自分で調べて学ぶことが、最も自分の学びになるなと感じました。

自分のやり方で、自分のための参考書を作る

さて、問題集への書き込みですが、自分の中でやり方を決めて臨みました。私は、中でも、4色ボールペンでシンプルにまとめるやり方が気に入っていました。

  • 赤:重要ポイント
  • 青:言葉の解説
  • 緑:補足
  • 黒:メモ付きや考え

これを自分で決めておくと、1本のボールペンで全ての書き込みが完結するので、シンプルで分かりやすいです。好きなボールペンを1本用意して、インクがなくなるとボールペンの替え芯を交換して使います。替え芯を何本も変えることでやってきた実績が見えて、自分のモチベーションをキープすることにもつながりました。

私は全然きれいにやろうとしませんでした。カラフルな付箋やマーカーで整えることに時間をかけすぎなくて大丈夫!どうせ何回も繰り返すのだから!と思ってどんどん書き込みました。そのうちに書き込みもぐちゃぐちゃになってきます。でも、自分では4色ボールペンの色分けをしており、要点もわかるものができました。

miu
miu

4色ボールペンは1本でまとめられてとてもいいですよ!私は今在も、夜勤からの申し送りは、日勤のデータは、医師への確認事項は、記録のチェックは、と決めて使っています。ボールペンが壊れない限り、ずっと替え芯の交換を行なって何年も使っています。皆さんはどんなやり方がやりやすいですか?自分なりの方法で、学習を続けてくださいね!

国家試験当日の”相棒”

そして繰り返して学んできて、臨んだ国家試験当日、私の相棒は「ボロボロになった1冊」でした。
ページの角が折れて、縁が黒ずんで、文字がいっぱい書き込まれた問題集。周りから見たら、ちょっと使用感が強い感じの問題集です。でも私にとっては、自分のやってきた奇跡そのもの。重たかったけれど、安心にもつながり、お守りのように試験会場に持っていきました。そんな“戦友”があれば、自信を持って本番に臨めると思ったのです。

miu
miu

ボロボロの相棒は、実はまだとってあります。”自分がやった証”のような感じで、すごくいい思い出となっています。今もアドバンス助産師の研修や、看護必要度の学習など、多くの学習行いますが、やり方はずっとその時と一緒ですね。たくさん調べてテキストに書き込んで、そして愛すべきボロボロになります。(笑)今は皆さん電子書籍ですか?重たい問題集は持たないですかね?それぞれのやり方で、ぜひ自分の学習方法を見つけてくださいね。

まとめ:あなたらしいやり方で、学びを進めてください

大丈夫!できる!自分らしく!」という励ましの言葉とともに、「自分のペース、自分のやり方で、確実に“わかる”を積み重ねていくことが国家試験への近道です」と書かれたメッセージ画像。看護師・助産師国家試験に向けて、自分らしい学び方を大切にすることを伝える黄色ベースのデザイン。

さて、今日の記事はいかがだったでしょうか?なんとなく国家試験勉強のイメージつきましたでしょうか?紹介した内容はあくまでも私の実感に基づいたものです。参考のひとつ程度になればいいなと思います。

大事なことは”自分の学習スタイルを見つける”ことです。今までの勉強方法を活かして、ぜひ自分のやり方を見つけてください。そして早めのスタートをお勧めします。

そしてそれができれば、あなたの学びは、ちゃんと力になります。わからなくても普通、知らなくてもいい。勉強の始まりはそんなものです。「今の自分にできることを、少しずつ」その気持ちがきっと落ち着いて本番を迎えられる自分をつくります。自分のペース、自分のやり方で、確実に「わかる」を積み重ねていきましょう。

あなたならきっと大丈夫。国家試験という目標に向かって歩き出したあなたを、心から応援しています!

miu
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miu|助産師・2児の母・ブログ運営中

20年以上、病院で助産師として勤務。新人時代の不安や戸惑い、子育てと仕事の両立に悩みながらも、周りに支えられてここまできました。

このブログでは、助産師学生・看護学生、そして働くママたちが「今日もがんばったね」「ちゃんとやってるよ」と、自分を優しく認められるような言葉を届けています。

あなたがちょっとだけ元気になれる、そんな場所になりますように。