看護師・助産師に向いていないと感じた人へ|悩んだら読む記事

新人さんへ 向いていないは“気持ち”のサイン」と書かれた応援メッセージのバナー。看護師の女性キャラクターと茶色のトイプードルのイラスト付き。
黄色のストライプと花柄を背景にしたメッセージ画像。「この記事の伝えたいこと」の吹き出しの下に、「向き・不向きじゃない。“好き”があなたを動かす」という励ましの言葉が中央に書かれている。

結論: 「向いていないかも」と感じるその気持ちも、あなたが真剣に向き合っている証です。他人に何を言われても、自分の軸さえしっかり持っていれば大丈夫『向いている』は育てるもの

新人看護師、新人助産師さんの「向いていないかも」という不安

こんにちは、miuです。新人の皆さんはいかがお過ごしですか?4月に新しい環境でスタートして1か月。はじめての経験に戸惑いながら、「自分には向いていないかもしれない」と感じることがあるかもしれないですね。また、慣れない環境にミスをしたり、失敗をしたり。心無い言葉で「向いていない」と他人から言われ、さらに傷ついてしまうこともあるでしょう。

今日は、この仕事向いていないかも…と悩む、新人さんへ、『向いていない』と思うことへの解決策をお届けします。結論から言うと、向いていない人なんていないんですよ!さて、解説していきましょう。

看護師・助産師に、一般的に”向いている人・向いていない人”とは?

では一般的に、看護師・助産師に向いていると言われる人と、そうでない人について考えてみましょう。皆さんが「向いているね!」なんて言われて、看護師、助産師になったきっかけになった状況も含まれるのではないでしょうか?

項目向いている人の特徴向いていないと感じやすい人の傾向
コミュニケーション力人の話を丁寧に聞き、相手の気持ちをくみ取れる話しかけるのが苦手、人との距離感に悩みやすい
共感力・思いやり相手の立場で考え、自然に寄り添える感情移入しすぎて自分がつらくなることがある
観察力小さな変化に気づき、先回りして行動できる変化に気づくのが遅れて後悔しやすい
協調性・チームワーク周囲と連携しながら動ける、報告・相談がスムーズ意見を伝えるのが苦手で、孤立しやすい
責任感・判断力プレッシャーの中でも冷静に動ける、自分の行動に責任をもてるミスを引きずりやすく、「向いていないかも」と自信をなくしてしまう
学びの姿勢自分の成長を楽しめる、わからないことを素直に聞ける知らないことに萎縮しやすく、質問ができない
自己肯定感・気持ちの安定性失敗から学び、少しずつでも前に進めるすぐに「自分はダメだ」と思っ
てしまう

看護・助産職に向いている人の特徴と、向いていないと感じやすい人の傾向を比較した一覧表です。
自分の強みや課題を整理する参考になります。

いかがですか?うんうんと、うなずけるものも多かったですか?

確かに向いている人の特徴は「そうかもなあ」と思います。素晴らしい人間性ですよね。でも、正直、「こんな完璧な人、少ないだろうな」とも思います。皆さんはどう感じますか?身近にこのような方、たくさんいますか?

そして向いていない人の傾向を見て、どう思いますか?自分も当てはまるところ、普通にありませんか?みんな人間だし、こんなことありますよね?

現場で現役で20年以上働く私が感じることは、現役看護師・助産師はみんな向いていない傾向の人の内容を持ちながら仕事をしているなあ、こんなこと普通にあるなという印象です。私も何かショックなことがあれば気持ちも引きずりますし、「自分はダメだ」なんてしょっちゅう思いますし。それって向いていないってことでしょうか?皆さんはどう思いましたでしょうか?

miu
miu

私も気弱な時は『自分は向いていないなあ』なんて思うこともいまだにありますよ!でも辞めようとは思わないんですよね。私、向いてないと言われても、この仕事好きなんですよね!人から言われても、何されても、自分が好きなことってやめないですよね。「向いていない」って他者評価なこともあります。自己評価も大事です!

看護師や助産師に向いていない?1ヶ月後の不安の正体とは?

では、なぜ皆さんは自分は向いていないのかな?と思いましたか?このような状況が多いのではないでしょうか?

新人さん
新人さん

できていないことばかりが気になる…。他の同期はうまくやっているのに…。怖いと思ってしまう自分が向いていない気がする…。先輩にも向いていないと言われた…。患者さんに申し訳なくて…。

実際の現場に立ち、仕事をしてみると、学生で実習に来ていた時とは状況も違いますよね。具体的には何が違うのでしょうか?

そうです。皆さんはもうすでに看護師・助産師の国家資格を持つプロになりましたね。プロになったと言うことは、言い訳のできない責任もついてきます。先生や臨床指導者さんが守ってくれるわけではありません。独り立ちした今、そのプレッシャーと、慣れない業務のスピードに押しつぶされそうになっているのではないでしょうか。

新んさんの「もう辞めたい」という気持ちに寄り添った記事は過去にも紹介しています。

新人看護師・助産師さんへ|辞めたい気持ちに寄り添うエール こちらも参考にしてください。

他の新人の皆さんも、このような悩みを持つことが多いようです。

項目よくある場面・具体例感じやすい気持ち
業務の多さ・スピードについていけない一度に複数の業務を求められ、優先順位がわからない「私は要領が悪い」「迷惑をかけてるかも」
ミスや注意を受けたとき点滴の確認ミス、声かけのタイミングが悪いなど「自分には向いていない」「センスがない」
患者さんとの関わりで戸惑う話しかけても反応が薄い、距離感がわからない「コミュニケーションが苦手かも」
先輩や同僚とうまく関われない忙しそうで話しかけにくい、指導が厳しい「職場になじめていない」「孤立してる?」
命に関わる責任の重さを痛感したとき急変対応や分娩の場面に立ち会ったあとなど「自分には荷が重い」「怖くて向いていない」
家に帰っても心が休まらない仕事のことをずっと考えてしまう、眠れない「心が弱いから向いてないのかな」

現場で感じやすいつまずきや不安と、その時によくある気持ちをまとめた表です。
自分の感情のパターンを知るヒントになります。

この表にあるような時に、『私は向いていないのかな…』なんて思いませんか?うまくいかないことが続いたり、気分が落ちた時に特にそう思う方が多いようです。

「向いてない」の正体は…そうです!その正体は、自分が『不安であること、自信がないこと』なんです。その不安や自身のなさから、最終的に「向いていないかも…」につながるのです。

ということは、その「不安」と「自信のなさ」がなければ、「向いていない…」に行きつかなくなりますよね?自分の不安と自身のなさはどこから来るのかそれを一つ一つ解決していけば、不安が安心になり、自信がなかったあたなは自信を持って仕事に臨めます。

やがて、自分の考える軸も持てて、「向いている、向いていない」の悩みなんてどこへやら、自分のしっかりとした考えを持つことができます。自分の考えを持つと言うことは、「自身を持つ🟰自信を持つ」と言うことです。いつの間にかあなたは立派な医療者となり、患者さんから信頼のおけるスタッフへと成長します。

miu
miu

自分に自信がない時、不安な時、みんな後ろ向きに考えちゃうんです。人間だもの、普通のことです。でも、だからと言って「向いていない」にはつながらないこと、わかりましたでしょうか?その正体を突き止めて、私を「向いていない」なんて思わせたものを退治しちゃいましょう!ひとつひとつクリアするのです!

”向いている”は育てられる

さあ、原因は分かりましたね!では一つ一つ自分の課題をクリアしていきましょう。

できなかった業務を書き出して、1日ひとつクリアしましょう。1日ひとつクリアすると、年間360こものできることが増えます。1年後のあなたは、とても大きく成長しているはずです。

そしていつの間にか「向いている看護師・助産師」に大きく育っているはずです。

このブログを見たことも忘れちゃうくらい、自分のしっかりとした考えができ、凛としているでしょう。それは素晴らしいことです。とっても嬉しいです。このブログは、皆さんが一人立ちできるその日までのお手伝いにすぎまん、皆さんを応援するそのためのものです。

miu<br>
miu

いづれ、”私あの時、悩んだなあ””慣れてなかったし、何も分からなかったしなあ”と懐かしく思える日が必ずきます。今は目の前のことを一つ一つ確実にこなして、「向いている」を育てていってくださいね!できたことを数えると、気分も上がりやすいですよ!

「好きな仕事」という気持ちを大切に

私は助産師の仕事がとても好きです。なぜかって聞かれても、好きなんですよね。

好きなものって好きな理由が「好きだから」になりませんか?〇〇があるからとか、△△だから好き!と言える場合もありますが、なんか本能的に好きみたいな感じです。私の場合それなんでしょうね。

以前、私は大切に思っていた人から「向いていない」と言われ、大きなショックを受けたことがあります。今でもその言葉にとらわれそうになることがあります。向いている向いていないなんて関係ないことも十分承知しているはずなのに、それでもショックでした。それでも続けてこられたのは、この仕事が好きだからです。傷は癒えなくても、それも含めて「自分の考えを一本持つこと」。これが、私が歩き続けてこられた理由です。

他人に何を言われても、自分の軸さえしっかり持っていれば大丈夫だと、心から思ってます。それでも、あなたが今「続けたい」と思っているなら、それはとても大切な気持ちです。向き・不向きは他人の評価で決まるものではありません。

  • なぜその道を選びましたか?
  • どんなときにやりがいを感じますか?
  • どんな瞬間に嬉しいと感じますか?

そこにあなたの「軸」があります。

miu
miu

これから頑張ろうとしているところに『向いていない』なんて言われたら、ショックですよね。自分を否定されたように感じます。でも、自分の中に考えがしっかりあれば、気持ちもブレずに過ごせます。この記事が自分の軸や考えを、確認するきっかけになるといいなと思います。

どんな答えであっても、自分の「軸」を優先して

今日の記事は、決して看護師・助産師の道を辞めてはいけないということを伝える記事ではありません。皆さんが決めた答えが正解となります。

自分の「軸」を考えた結果、他の道に進むという選択肢を持つことも、それもまた大事な判断です。どんな道であれ、自分が納得できる道を歩くことが、一番大切です。その結果、もし別の道を選んだとしても、それは間違いではありません。看護師・助産師として進む道も、他の道も、すべてが正解です。あなたらしくいられ、輝けることが一番大事です。

miu
miu

私の同期でも、看護師の資格を持ちながら、全く違う職業についた人もいます。それぞれの環境で、活躍されており、また何より本人が楽しそうに仕事をしているのです。それが一番大事だなと感じています。

まとめ

黄色のストライプと花柄を背景にした応援メッセージ画像。「大丈夫!」「できる!」「自分らしく!」の吹き出しとともに、「『向いてない』の正体は、自分が『不安であること、自信がないこと』。迷ったら、自分の軸に立ち戻って考えよう」というメッセージが中央に書かれている。

今日の記事はいかがでしたか?自分に当てはまる部分がありましたでしょうか?

新人さんとしてスタートを切った時は、不安や自信がないことはみんなそうです。ですが、目の前のことを一つ一つこなし、1年、また1年と時が経つにつれ、自然と自分の軸も出来上がっていきます。「いづれはできるようになる」ということを知っていながら、今の時期を過ごすのと、先の見えない感じを思いながら進むのでは気持ちが違いますね。

皆さんにはぜひ、自分は成長している、できたことを数えて、またこんなにできた!と自分を認めて進んで欲しいと願っています。今の自分も未来の自分も信じて、あなたらしく進んでくださいね。

大丈夫!私は心から応援しています。

miu
miu

miu|助産師・2児の母・ブログ運営中

20年以上、病院で助産師として勤務。新人時代の不安や戸惑い、子育てと仕事の両立に悩みながらも、周りに支えられてここまできました。

このブログでは、助産師学生・看護学生、そして働くママたちが「今日もがんばったね」「ちゃんとやってるよ」と、自分を優しく認められるような言葉を届けています。

あなたがちょっとだけ元気になれる、そんな場所になりますように。