
〜学生さん・新人さんへ届けたい、患者さんへの向き合い方〜
🌸心の結論:“家族だったらどうするか”と考えることは、目の前の人に本気で向き合うための原点です。
はじめに:こんな迷い、ありませんか?
看護学生さん、助産師学生さん、そして臨床現場で頑張る新人さんへ。
日々の実習や業務の中で、こんなふうに感じたことはありませんか?
- やることが重なって、何を優先すればいいかわからない
- 時間がないのに、また新しい課題がきた
- 怖い先輩や臨床指導者に相談したくても、躊躇してしまう
- 正直、疲れていて「めんどくさいな」と思ってしまう…
実は、これらの迷いや葛藤は、誰にでもあることです。
でも、そんな時こそ思い出してほしい、ある問いかけがあります。
判断に迷ったときの「ひとつの基準」
それはとてもシンプルなことです。
「自分の家族だったら、どうする?」
目の前の患者様が、自分の親だったら?
きょうだいだったら?恋人だったら?
そう考えるだけで、
「やらなきゃいけないこと」が、「やってあげたいこと」に変わるかもしれません。
忙しさや不安に流されそうなときこそ
学生さんや新人さんにとって、現場は本当に忙しいですよね。
慣れていない手技に時間がかかり、報告・連絡・相談のタイミングも難しい。
「ちょうどやることが重なってしまった」「この内容、先生に相談しなきゃだけど…」
そんな状況が日常茶飯事です。私も現場のスタッフですから、同じ状況はよくあります。
それに、正直に言えば、**「面倒くさい」「今日はもう疲れた」**と思う日だってあるはずです。
でも――
そこで「まあいっか」と見て見ぬふりをしてしまったら、どうなるでしょうか?
やらなかったことで一時的に気は楽になるかもしれません。
でも後で、「やっておけばよかったかな」「患者さん、大丈夫だったかな」
そんなふうに思い返して、もやもやしてしまうこともあるかもしれません。
やらない理由は、意外と“解決できる理由”かも
人は誰でも、「やらない理由」を見つけるのは得意です。
でも、少し冷静に考えてみてください。
- 時間がかかると分かっているなら → 早めに動くことで対処できる
- タスクが重なったとき → 優先順位を考えて整理すれば対応できる
- 相談しづらい先輩がいる → 勇気を出して一言だけ伝えてみる
意外と、自分で解決できることが多いんです。
嫌なことは「さっさと済ませてしまう」という発想も、意外と役に立ちますよ。
行動しないという選択ができない理由
そして何より大切なのは、患者様のことを第一に考えること。
あなたの手を待っている人がいる。
そう考えると、自然と「やらない」という選択は、取れなくなるものです。
私自身も、現場で後輩にこう伝えています。
「自分の家族を大切にするように、患者様に向き合うといいよ」
その人が自分の大切な人だったら、やっぱり頑張れるんですよね。
今でも、私はこう自問自答しています
長年現場で働いてきた私でも、今でもこう自分に問いかけることがあります。
「この患者さんが、自分の家族だったら? それでもやらない?」
逃げたくなる時、楽をしたくなる時、人間なら誰でもあります。
でも、その時こそ、この問いかけが力になります。
そして最後に「やり切った自分」には、
達成感や誇り、やりがいが残ります。
心が晴れやかになって、自然と笑顔がこぼれます。
そして結果的に、プライベートの時間も充実するんですよね。
後悔やモヤモヤを引きずる時間は、もったいないですから。
🔸まとめ:大切な判断軸を、あなたの中に
迷ったとき、困ったとき、逃げたくなったとき――
ぜひ、心の中でこう問いかけてみてください。
「自分の家族だったら、私はどうする?」
これは、あなた自身の判断力を磨き、行動に責任と優しさを持たせてくれる大切な問いです。
日々の忙しさに流されそうなとき、
不安で立ち止まりそうなとき、
自分を動かす「小さな勇気のスイッチ」として、心に置いてみてください。
あなたが今日も現場に立っていること、誰かのケアを考えていること――
その一つ一つが、本当に尊いことです。
「やり切った自分」を、ぜひあなた自身が褒めてあげてくださいね。
いつも応援しています!

miu|助産師・2児の母・ブログ運営中
20年以上、病院で助産師として勤務。新人時代の不安や戸惑い、子育てと仕事の両立に悩みながらも、周りに支えられてここまできました。
このブログでは、助産師学生・看護学生、そして働くママたちが「今日もがんばったね」「ちゃんとやってるよ」と、自分を優しく認められるような言葉を届けています。
あなたがちょっとだけ元気になれる、そんな場所になりますように。