実習での指導者さんとの関わり方に悩むあなたへ 〜学生目線と指導者目線から伝えたいこと〜

あなたの成長を誰より願っている

こんにちは、今日は看護学生さん、助産師学生さんに向けて、実習での指導者さんや現場のスタッフさんとの関わり方についてお話ししたいと思います。

🌸心の結論: 厳しく感じた指導も自分の栄養になり、経験になり、そしていづれ誰かの力になります。

はじめに

実習が始まると、グループごとに病棟をローテーションで回りますよね。

その中で、学生さん同士の情報交換も活発に行われ、「〇〇病棟の△△指導者さんは厳しい」「あの先輩は怖い」などといった話も耳にすることがあるでしょう。

もちろん、しっかりと事前学習をして臨んでも、現場では自分の知識が十分に生かせなかったり、指導者さんからの指摘に戸惑ったりと、心が折れそうになることもあると思います。

でも大丈夫。

今日は、私自身の学生時代の経験と、現在の指導者としての視点の両方から、皆さんの実習を少しでも前向きに乗り越えるヒントをお届けします。


指導者さんに声をかけるのが怖いあなたへ

まず、こんな経験はありませんか?

  • 話しかけたいけど、今は忙しそうで躊躇してしまう
  • 質問してもいいのかな?と悩む
  • 一度指摘されたことで萎縮してしまう

私も学生時代、同じように悩みました。

私が助産師学生の頃、指導者の先輩は10年以上の経験があり、1000件以上の分娩介助を行ってきた大先輩でした。判断は的確、指導は鋭く、「根拠は?」「〇〇の定義は?」と毎回しっかりと自分の考えを求められました。

当時はそれがとても厳しく感じ、実習が怖いとすら思った日もありましたが、指摘された部分を必死で学び直し、少しずつ理解できるようになった自分に自信を持てるようになったのを覚えています。

その先輩は、患者さんへの声かけに私が困っていると、すかさずフォローに入り、「学生さんだから、勘弁してね。これはこういうことでね…」と。

厳しい中にもとても愛情を感じ、患者さんとの信頼関係を一瞬で築く姿に、「すごい!神様みたい!」と尊敬の眼差しを向けていました。


厳しさの裏側にある“本当の想い”

その後、私は助産師として就職し、なんとその実習で出会った指導者さんの元で働くことになりました。

実際にスタッフとして一緒に働いてみると、その先輩はとても気さくで、冗談も交えながら私に話しかけてくれる優しい方でした。

でも、実習で学生が来ると……表情が一変し、厳しく、そして丁寧な指導を始めました。

学生さんが帰った後、「はあ、厳しくするのも疲れるね。あなたの時も、私の気を引き締めるためにも、こんな顔してやってたんだよ〜」とニコニコ笑うその先輩の姿に、またひとつ尊敬の気持ちが増したのを今でも覚えています。

そう、指導者さんも人間です。

“学生を育てたい”という責任感と、“現場の患者さんを守る”という使命の両方を抱えながら、学生と向き合っているのです。

🌱 学生が困っていること & 指導者が実は思っていること

では、具体的に学生さんの気持ちと、指導者の思いについてのヒントを見てみましょう。

① 質問していいタイミングがわからない

  • 💭学生の気持ち:「今忙しそう…」「タイミング悪かったら迷惑かな…」「話しかけたら怒られそう」
  • 👩‍⚕️指導者の本音:「今は手が離せないけど、後でゆっくり聞ける時間がほしい」「聞いてくれていいのに、と思っていることも多い」

▶️ ワンポイントアドバイス:

「お忙しいところすみません、あとで5分ほどお時間いただけますか?」と前置きすると、相手のペースも尊重しながら話せます◎


② 「こんなこと聞いたらダメかな?」と思って質問できない

  • 💭学生の気持ち:「基礎のことすぎるかな…」「馬鹿にされたら嫌だな…」
  • 👩‍⚕️指導者の本音:「基本的なことほど、今のうちにしっかり聞いてほしい」「質問してくれる=興味を持ってくれている証拠」

▶️ ワンポイントアドバイス:

わからないことをわからないままにせず、「なぜそれをするのか?」と考える姿勢が大事。質問の質より、学ぶ姿勢が見られています!


③ 指導者さんが怖くて、話しかけづらい

  • 💭学生の気持ち:「表情がきつい…」「ちょっと怒られたらもう無理…」
  • 👩‍⚕️指導者の本音:「実は緊張しているのはこっちも一緒」「限られた時間で多くを教えようとして、つい口調が厳しくなることもある」

▶️ ワンポイントアドバイス:

指導者も「責任ある立場」で緊張している場合もあるよ。相手を「怖い人」と思うより「教えてくれる先輩」として見直してみて◎


④ 指導者さんに褒められない、認めてもらえない気がする

  • 💭学生の気持ち:「全然評価されない」「ダメなところばかり言われて自信なくす」
  • 👩‍⚕️指導者の本音:「良いところは“できて当然”と思ってしまっている」「注意点は“その場で伝えなければ”という責任感」

▶️ ワンポイントアドバイス:

評価されない=ダメではないよ。注意された内容も「成長を期待されている証拠」だから、落ち込むより“伸びしろ”と受け取ってみて✨


🌸まとめ:あなたの成長を誰より願っている存在

実習の中では、厳しい言葉や悔しい場面もあるかもしれません。でもそれは、あなたに本気で向き合ってくれている証です。

怖いなと感じたその先輩も、あなたが卒業し、現場で働く日を応援しています。

学生のうちにしか聞けないこと、体験できないことを、ぜひ全力で吸収してください。

そしていつか、自分が指導する立場になったとき、今の経験があなたの糧になります。


💌 応援メッセージ

実習に行くと、勉強以外にも人間関係やコミュニケーション力が必要となりますよね。

みんな慣れるまでに大変な経験をされます。

慣れた頃に次の実習先にいき、何度も初対面からの人間関係構築を繰り返します。

それはとても大変なことです。

でもそれに逃げずに臨んだあなたの努力は、必ず自分の栄養になり、経験になり、そしていづれ誰かの力になります。

「質問できた自分、すごい!」「今日も頑張った!」

そんなふうに、毎日自分をを少しずつ褒めてくださいね。

あなたは、今日も確実に成長しています。

大丈夫、その調子!いつも応援しています。

miu
miu

miu|助産師・2児の母・ブログ運営中

20年以上、病院で助産師として勤務。新人時代の不安や戸惑い、子育てと仕事の両立に悩みながらも、周りに支えられてここまできました。

このブログでは、助産師学生・看護学生、そして働くママたちが「今日もがんばったね」「ちゃんとやってるよ」と、自分を優しく認められるような言葉を届けています。

あなたがちょっとだけ元気になれる、そんな場所になりますように。

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