
自分の好きを見つけるきっかけに
この授業意味あるの?
春、新年度が始まり、看護学生さんや助産師学生さんは新しい授業がスタートしている頃ですね。
聞き慣れない言葉や、専門的すぎてピンとこない科目に戸惑っていませんか?
「これ、現場で本当に使うの?」「意味あるのかな…?」
そんなふうに思ったことがある人も多いかもしれません。
でも、今取り組んでいるその授業や学びは、実は“将来の自分”を知る大切なヒントでもあるんです。
こんにちは、現役助産師20数年のmiuと申します。このブログは看護学生さん・助産師学生さん・新人さんたちに向けて、私の経験をもとに、これからの将来ある皆様に、頑張る心が少し軽くなるような言葉を届けたいと思っています。
🩺現場では使わない知識もある。でも、それでいい
たしかに、現場で直接使う知識ばかりではありません。
実習や就職後、「これは習ったけど、実際には使ってないな」ということもあります。
実際に私も看護学生時代、解剖生理学の授業で永遠とミトコンドリアの細胞についての授業がありました。授業担当の大学の教授の専門分野で、とてつもなく深掘りをして学習を進めていたんですね。でもその時は、看護学校の勉強はそういうものなんだと思って学習していました。
本来は体の作りや臓器の場所、筋肉の名前、骨の名前など人体に関わる基礎の基礎の学習であったにも関わらず、細胞についてばかり学びました。
その結果どうなったと思いますか?
いざ実習に出た私たちの学年は、人間の臓器がどこにあるのかわからない、筋肉や骨の名前もわからない看護実習生が出来上がりました。そこでどうしたかというと、、、みんな実習しながら必死で自己学習です(笑)
細胞の勉強も大事でしたが、さまざまな診療科をまわる実習の時点で解剖整理を理解していないという、今では笑い話となる内容ですがその時は必死で実習に取り組んでいたことを思い出します。
確かに大変な経験でしたが、それを「無駄だった」と思うことはないですね。
知識として触れておくこと、経験しておくことは、あとで意外な形で役に立つこともあります。(でもミトコンドリアは現場の業務ではほぼありません笑)
- 知識を深掘りするヒントになる
- その分野の「概要」を知れる
- 「自分が好きかどうか」に気づける
- 自分が実は研究に向いているかもしれないと気づける。
こうした気づきは、将来自分がどんな道に進みたいかを考えるうえで、とても大切な材料になります。
🌱看護・助産の世界は、思っている以上に広い
「看護師」「助産師」と一言でいっても、働く場所やスタイルはさまざまです。
看護師なら…
- 総合病院でたくさんの診療科を経験したい人
- 高齢者の介護や看取りにやりがいを感じる人
- 小児科やNICUで働きたい人
- 訪問看護で一人ひとりと丁寧に関わりたい人
- 専門的な診療科(例えば手術室、透析など)を極めたい人
助産師なら…
- 総合病院で分娩介助を中心に働きたい人
- 助産院で“その人らしい出産”を支えたい人
- 乳房ケアや母乳育児の支援を専門にしたい人
- 教育や研究の道に進みたい人
💡今の学びが「自分の好き」を見つけるカギになる
授業でいろんな分野を学ぶことは、「自分の好き・得意・やりたいこと」に気づくきっかけでもあります。
今はピンとこなくても、「あの授業で学んだ〇〇、面白かったな」「もう少し勉強してみたいな」と思えたことは、将来の方向性につながります。
目の前の勉強に意味があるかどうかを決めるのは、これからのあなた自身です。
だからこそ、“未来の自分”のために、今の学びを大切にしてほしいのです。
🍀おわりに:未来の選択肢を広げる“今”を大切に
たとえ今は「役に立つのかな?」と思う学びでも、
それがきっかけで「自分らしい道」を見つけることがあります。
どうか焦らず、迷っても立ち止まっても大丈夫。
ひとつひとつの授業や実習が、あなたの未来にちゃんとつながっています。
目の前の授業、課題をこなすこと、全て自分に返ってきます。
そして自分らしい素敵な道を見つけてくださいね。
今日の学びも、未来のあなたの力になりますように。